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生理前に強烈な空腹感を感じるのは、月経前症候群(PMS)の症状のひとつです。生理の1週間くらい前から生理の開始直前まで続き、いくら食べてもまたすぐに空腹感を感じるというやっかいなものです。
これは、女性の生理前に血液の血糖値が低下することによって発症する症状です。空腹感と血糖値は、大いに関係しています。
脳は血液中のブドウ糖の量(血糖値)によって空腹感や満腹感を認識します。そして、血糖値は肝臓に蓄えられたグリコーゲンによって維持されています。
尚、グリコーゲンは動物における貯蔵多糖または動物デンプンと呼ばれています。体内で余剰エネルギーを糖に変えて維持している物質です。これが増えると予備の栄養源が十分あることになり、また減ると予備の貯蔵エネルギーが少なくなるわけです。
血液中の血糖値は、身体の自動調節機構によって最適の範囲内に維持されるようになっています。食事の後、一時的に血糖値が高くなるとインスリンを増やし、血糖値を下げます。また長期間食事をしない場合、血糖値が低下するとグルカゴンを分泌することで細胞内に貯蔵されている糖を血液中に放出し、血糖値を上げます。
通常の生活では、女性は血糖値が90mg/d以下になると空腹を感じます。ところが排卵後には自動調節機構の下限が上がり、血糖値が100mg/d以下になると空腹を感じるようになってしまいます。しかも血糖値が下がりやすくなるため、強烈な空腹感を感じるようになります。
生理前の空腹感の対処法としては、大きめな甘い飴玉をゆっくり舐めることをお勧めします。あまりカロリーを摂取せずに血糖値を上げるためには、大部分が糖分で出来ている食物をゆっくり食べることで、空腹感をなだめることができます。
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