空腹感を抑えるには、何をすればいいのでしょうか。
そもそも、「空腹感」とは脳が空腹を感じることです。つまり、実際に胃袋の中がからっぽかどうかではなく、脳が「私は腹が減った」と思っている時に感じる感覚です。その証拠に、手術で胃を完全に取り去った人でも空腹感を覚えます。
実は、空腹感とは脳が「身体にエネルギーが足りない」と認識することによって発生するものです。この場合のエネルギーとは、糖質です。つまり、空腹とは脳が糖質を必要としている状態を指します。
よって空腹感を抑えるためには、血液中の血糖値を上げてやれば良いわけで、一番簡単な方法は糖分を補給することです。具体的には、飴玉のような糖分を豊富に含んだ食物を摂取することです。何か食べれば空腹感が解消されるのは当たり前ですが、ダイエットなどで摂取するカロリーをできるだけ抑えたい場合などは、糖分だけを補給することで実現できます。
ただし、飴玉など糖分が豊富な食物は、摂取するとあっという間に吸収されてしまい、あまり効果が長続きしません。あくまで緊急用と考えるべきで、長期間にわたって空腹感を抑えるためには、食事内容に工夫が必要です。
・食品の種類を多くする
摂取する食物は、その種類によって消化される時間が違います。いわば時差が出るわけで、これを利用して長時間に渡ってカロリーを摂取し続けることができます。ダイエットで、いろいろな食物をバランスよりとることが重要といわれるのは、このためです。
・炭水化物の吸収速度を遅らせる
うどんやパンなど、消化が良い食物のみを摂取すると、あっという間に炭水化物が消化されてしまいます。よって、雑穀など比較的消化しにくい食物や、肉・魚・野菜などをバランスよく食べることにより、空腹感の発症を遅らせることができます。